GEOMET® 730 EV
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Passive Shield

飛び石、傷、締結で塗膜が損傷しても、亜鉛が鋼板を守り続けます。

実際のケースは傷つく

バッテリーケースは何年にもわたりプレスされ、運ばれ、ボルトで締結され、砂利道を走ります。完璧な表面だけを守る塗膜では足りません。大切なのは、飛び石、傷、締結具が塗膜を貫いた後にどう振る舞うかです。

意図的に損傷させ、電着塗装と比較

GEOMET® 730 EVと電着塗装(E-coat)の試験片を4つの方法で損傷させ、塩水噴霧(SST)と複合サイクル腐食(CCT-A)に投入しました。バーは最初の赤錆が出るまでの期間を示します。

電着塗装(E-coat)GEOMET® 730 EV

塩水噴霧(SST):最初の赤錆までの時間

飛び石

電着塗装(E-coat)504 hで赤錆
GEOMET® 730 EV1,008 hまで赤錆なし

摩耗

電着塗装(E-coat)672 hで赤錆
GEOMET® 730 EV1,008 hまで赤錆なし

クロスカット

電着塗装(E-coat)504 hで赤錆
GEOMET® 730 EV1,008 hまで赤錆なし

複合サイクル腐食(CCT-A):最初の赤錆までのサイクル

締結損傷

電着塗装(E-coat)20 サイクルで赤錆
GEOMET® 730 EV40 サイクルまで赤錆なし

飛び石

電着塗装(E-coat)70 サイクルで赤錆
GEOMET® 730 EV84 サイクルまで赤錆なし

摩耗

電着塗装(E-coat)84 サイクルで赤錆
GEOMET® 730 EV84 サイクルまで赤錆なし

クロスカット

電着塗装(E-coat)28 サイクルで赤錆
GEOMET® 730 EV84 サイクルまで赤錆なし

「赤錆なし」のバーは、試験終了時点で赤錆がなかったことを示します。

4つの損傷試験

締結損傷

CCT-A後にボルト締結部を分解しました。締結具が塗膜を傷つけた箇所で、電着塗装は20サイクルで赤錆が発生し、GEOMET® 730 EVは40サイクルでもきれいなままでした。締結状態では両方ともきれいでした。

CCT-A。左:締結部を分解。右:締結状態。

飛び石

床下を想定し、砕石(#7、50 g)を90°、4.9 kg/cm²で試験片に当てました。電着塗装はSST 336 hでブリスター、504 hで赤錆、CCT-A 70サイクルで赤錆。GEOMET® 730 EVは1,008 h、84サイクルまで赤錆なしでした。

上段:電着塗装。下段:GEOMET® 730 EV。

摩耗

摩耗試験機で往復10回、表面を摩耗させました。電着塗装はSST 672 h、CCT-A 84サイクルで赤錆。GEOMET® 730 EVはどちらの試験も終了まで赤錆なしでした。

上段:電着塗装。下段:GEOMET® 730 EV。

クロスカット

塗膜を貫いて鋼板までクロスカットを入れました。電着塗装はSST 336 hでブリスター、504 hで赤錆、CCT-Aではわずか28サイクルで赤錆。GEOMET® 730 EVは1,008 h、84サイクルまで赤錆なしでした。

上段:電着塗装。下段:GEOMET® 730 EV。

理由:亜鉛が働き続ける

電着塗装はバリアです。一度切れると鋼板が露出し、錆が塗膜の下に広がります。GEOMET® 730 EVには亜鉛とアルミニウムのフレークが詰まっています。塗膜が損傷すると亜鉛が先に反応し、その安定な化合物が損傷部を埋めてふさぎます。鋼板は守られたままです。

GEOMET® 730 EV Passive anti-corrosion 亜鉛化合物が損傷部をふさぐ 電着塗装 鋼板が露出し、錆が塗膜下に広がる 鋼板まで達する損傷

電流マップで見る違い

走査型振動電極法(SVET)で、鋼板まで達する傷の上の電流を測定しました。水分または塩水噴霧2時間後、GA鋼板と電着塗装は傷に沿って活発な腐食(赤)を示しました。GEOMET® 730 EVは中性(緑)のままで、傷はすでに不働態化していました。

GA基材 0.8 mm · 膜厚 約7 µm · 0.7 mmブレードで基材まで傷 · 測定範囲 10 × 10 mm · NaCl 5.0 ± 1.0 wt% · Versa SCAN

白化?それはパッシブシールドです

湿った環境では表面に薄い白い層が現れることがあり、欠陥のように見えることがあります。白い部分をXRDで分析すると、シモンコライトに類似した安定な塩化水酸化亜鉛相と、アルミニウム–シリコン–酸素系の相が確認されました。塗膜が反応して不働態保護層をつくっているのです。GEOMET®システムにおいて、白化は欠陥ではなくパッシブシールドです。

白い部分のXRD。強調:塩化水酸化亜鉛、アルミニウムシリコン酸化物。

防錆・塗膜性能

試験要件GEOMET® 730 EV
トーチ&グリット5分間着火なし合格
膜厚≥ 6 µm合格 · 13–14 µm
密着性クロスハッチ M1.0–M2.5合格
耐衝撃性デュポン式 500 g · 20 cm、割れ・剥離なし合格
耐水性40 °C · 480 h、クロスハッチ M1.0–M2.5合格
塩水噴霧(SST)1,200 h、赤錆なし合格
CCT-A40サイクル、赤錆なし合格
CCT-C56サイクル、減量 ≤ 10%合格
CCT-F20サイクル、減量 ≤ 10%合格

要件には、次回のOEM仕様改訂で追加予定のバッテリーケース項目を含みます。